いろんな肌トラブルがありますが、「ニキビ」ほど憂鬱になる悩みもなかなかないのではないでしょうか。
シミやくすみはファンデーションで隠せますが、ニキビはなかなか綺麗には隠せません。コンシーラーなどで隠すことで余計に悪化もしてしまいます。見た目に落ち込むだけじゃなく、痛みもあるなんて本当につらい悩みですよね。
「若いころはニキビなんか全然できなかったのに大人になって急にできるようになったんです。」という方も少なくありません。
10代のニキビと「大人ニキビ」の違うところは、できる場所と原因です。大人のニキビの原因はストレスや睡眠不足、食生活の乱れが原因のことが多く、顎やUゾーン、鼻の下にできる傾向があります。
これは、男性のひげが生える場所と同じですね。
ストレスを受けると、男性ホルモン優位の体質へと変わってしまいます。男性の場合90パーセントが男性ホルモンなので、ふり幅が少なく、ストレスによるニキビはできにくいですが、女性の場合30パーセント男性ホルモンを持っているので、ストレスを感じた時に男性ホルモンを増やせる幅があります。女性が男性よりストレスに強いのは、このふり幅が広いからです。しかし、男性ホルモンの働きがあまりにも活発になると、皮脂が過剰に分泌され、毛穴が硬くなります。そうすると、毛穴が詰まり、そこに皮脂が溜まってニキビの原因となります。
ストレスとニキビの関係
ストレスと言っても仕事で怒られたり、失敗したり・・・そんなものだけではありません。
睡眠不足
栄養不足
身体のゆがみ
病気やケガ
肉体疲労
夫婦喧嘩
失恋
急な環境の変化
急な気温の変化
もはや、ストレスを感じずに生きることは不可能ですね。
では、ストレス→男性ホルモン増加→皮脂の分泌・角質が硬くなる→ニキビ
この魔のループを打破するためには、皮脂の分泌・角質が硬くなる ここをなんとかしなくてはなりません。
ニキビのできる原因
<皮脂>
男性ホルモンが増えると皮脂もたくさん出るようになります。女性の肌は男性にくらべて毛穴が小さいので、皮脂が過剰に出ると毛穴につまってしまいニキビの原因となります。この皮脂の過剰分泌を抑えてくれるのがビタミンCです。
ビタミンCと言うと美白のイメージが強いかと思いますが、ビタミンCほど万能なビタミンはありません。しみにもシワにもそしてニキビにもビタミンCは有効です。
皮脂の過剰分泌を、ビタミンCがおさえてくれます。ニキビが出来やすい時期は人それぞれだと思いますが、生理の前に出来やすい方も多いのではないでしょうか?
生理の10~12日前は、プロゲステロン(黄体ホルモン)の量が増えます。このホルモンは、栄養や水分を備蓄するという役割や皮脂の量を増やす働きがあるので、生理前の時期にむくみや便秘、肌荒れが起こる原因と言われています。
わたしも、あごニキビがまるでサインのように現れます。このサインが現れないように、見逃さないよう、わたしは黄体期(生理の2週間〜1週間前)はビタミンC美容液を集中して使います。
<硬くなった角質>
ニキビ=皮脂 のイメージが強いかと思いますが、一番の原因は毛穴の出口の角質が硬くなって、毛穴を塞いでしまうことが原因です。ここをなんとかすれば、ストレスで皮脂が過剰分泌されても詰まってニキビになることは少なくなりますよね。
毛穴を柔らかくすると言うことは、肌を柔らかくするということです。
そのために必要なのは、「保湿」です。
カピカピの植木鉢の土は硬いですが、お水をあげると、ふっくら柔らかい土になりますよね。お肌も水分がたっぷりあるお肌は柔らかくてふっくらしています。
保湿といっても水分を与えれば良いと言う訳ではありません。お水を吹きかけても肌はプリプリにはなりませんよね。本当の保湿は水分保持力を高めてあげることです。水分を抱え込む事の出来る成分を補ってあげることが本当の保湿です。
化粧水をパパっとつけるよりも、手のひらでしっとりじんわりなじませてあげると肌は生き返っていきます。つけ方も重要です。
<ワンランク上の保湿>
ただ、それだけでは大人の肌は少し不十分です。肌にはバリアゾーンという電気の膜のようなものがあり、そこより下に異物が入らないように守っています。普通の化粧品をいくら一生懸命つけても、ここから下には浸透していません。肌の構造と合わせて見ると、化粧品はわずか0.02ミリの角質層までしか浸透しないようになっている事がわかります。この角層は同じ厚さのプラスチック並みの水の通しにくさを持っています。
お肌は上の図の基底層と言うところで作られ、有棘層→顆粒層→角質層と上がってきて最後は垢となって剥がれ落ちます。これをターンオーバーと言います。
若い頃のお肌は28日周期でターンオーバーが行われますが、30代40代50代と年齢を重ねるごとにそのサイクルはどんどん長くなります。プリプリの若い細胞を28日周期で次々と産み出していた頃と、いまの私達のお肌は違っています。
そんな大人の肌にこそ、必要なのが、肌の生まれてくる所のケアです。
イオン導入は微弱な電流を流す事で肌の内にある電気の膜を一時的に緩めます。そして肌の生まれてくる基底層にダイレクトに栄養を与えることができます。
細胞を産み出してくれるお母さん細胞に直接栄養を与えることで、お母さん細胞は元気なプリプリの赤ちゃん細胞を作り出すことができます。
栄養たっぷりの元気なプリプリの細胞はターンオーバーをして角質層(肌の表面)に上がってきた時も、プリンとした細胞で肌にハリやツヤを与えてくれます。細胞自体が成熟していると水分を保持する力もアップします。
大人の肌は、化粧品による上からのケアにプラスして、細胞が生まれてくる所のケアも大切です。自分の肌に足らないものを補ってあげる事がスキンケアですね。
皮脂の過剰分泌を抑える、毛穴を柔らかくする、ターンオーバーを整える。この3つがニキビを作らない肌に必要なケアです。
もちろん、バランスの良い食事や睡眠もニキビを避けるためには重要ポイントです。特に睡眠不足は肌の免疫力を下げるため、最低でも6時間は確保したいです。仕事で遅くなった日や飲み会の日は、手早く片付けて、なるだけ早く寝るようにしたいです。どんな優秀な化粧品も睡眠には勝てませんからね。
ストレスはどうしても避けられない要因ですが、食事や睡眠にスキンケア をプラスしてニキビの出来ないお肌を作りたいですね。