今年初めてのブログは、やっぱり一番大切だと思うクレンジングについて。
洗顔とクレンジングは「どうせ、洗い流すものだから」という理由で、あまり重要視しない方も多いようです。
「お肌にはそこそこかけてるんです!化粧水はデパートの5000円クラスのを使ってるし、美容液も何万円もするのを使ってます!」
素晴らしいですね!
でも、「では、クレンジングはどういったものをお使いですか?」とたずねると、そこは節約してるんです!ドラックストアで500円~1000円くらいのを使ってます。
カウンセリングさせていただくと、このような方がとても多いです。
Contents
もっとも大切なスキンケアアイテム
化粧品は大きく2つに分かれます。「落とすもの」と「与えるもの」
化粧水や美容液、クリームなど肌に栄養を与えるものと、クレンジングや洗顔のように落とすものに分けられます。
乾燥したり、シミができたり、しわができたり・・・どうしても、何かをプラスすることでなんとかしようと思い、「与える」ほうに力を入れてしまいがちですね。
でも、落とすことは、ある意味与えることよりも大切なお手入れです。油分や水分を出して肌を潤わせることは、体の内からもできることですが、「落とす」ことは、自らがしてあげなければ、どうすることもできない唯一のお手入れだからです。クレンジングと洗顔は、もっとも大切なスキンケアのアイテムです。
清潔好きの女性が陥るクレンジング
男性と違って、女性はほとんどの方がお化粧をします。お化粧すると元気に見えたり、華やかにみえたり、自分のウィークポイを隠せたり、メイクは無くてはならない技ですよね。ですが、ウィークポイントを気にするあまりしっかりとメイクされる方、美意識が高くてしっかりとお化粧される方は、クレンジングもしっかりしないといけないと、強めのクレンジングを使ったり、ゴシゴシとこすったりしがちです。ファンデーションが肌に残ること=「肌があれる・毛穴がつまる」 ポイントメイクが残る=「色素沈着する」 そう思うあまり、必要以上に強いクレンジングで肌に必要な潤いまで落とし切ってしまっています。
原因1:摩擦
ファンデーションが肌に残ることで毛穴が開くことよりも、クレンジングが間違っていることで毛穴が開いてしまう。ポイントメイクが落ちきってないから、色素沈着するのではなく、ゴシゴシ擦る摩擦で色素沈着が起こっていることのほうが多いです。
お肌はサランラップ1枚ほど厚みしかありません。お肌が濡れた状態だと、角質がふやけてはがれやすくなっているため、さらにダメージを受けやすい状態です。
原因2:クレンジングに含まれる界面活性剤
クレンジングは、油分と界面活性剤とプラス美容成分で出来ています。油性のメイクを浮かせて落とすためには、クレンジングの油分が必要です。そしてそれをお水で洗い流すためには、界面活性剤が必要です。
界面活性剤とは、水と油など性質の異なるものを結びつけるお仕事をしてくれます。例えば、洗濯をする時は洗剤とお水。マヨネーズでは、卵の卵黄が界面活性剤の役割をして、お酢と油を結び付けてくれます。水分と油分の成分を混ぜて作られる化粧品に、界面活性剤はなくてはならないものです。
ですが、クレンジングの界面活性剤は、メイク汚れの油分だけじゃなく、お肌の必要な油分(セラミド)もお水と結び付けて一緒に落としてしまいます。
クレンジングの選び方
クレンジングで気を付けなければいけないのは「摩擦」と「洗浄力の強さ」です。
クレンジングの種類
シートタイプ・・・・油分でメイクを浮かせるというプロセスを省略し、界面活性剤の洗浄力だけで落とすのでお肌へのダメージが大きく、さらに拭き取るときの摩擦も気になります。
オイルタイプ・・・・界面活性剤を多く含むため、濃いメイクをスピーディーに落とすことができますが、その分お肌への負担は大きくなります。
ジェルタイプ・・・・弾力のあるジェルはクレンジングの際の摩擦を軽減してくれますが、透明タイプ(乳化していないタイプ)のジェルは界面活性剤が多く含まれるため肌への負担は大。クリームのような乳白色のジェルなら肌への負担は少なくなります。
クリームタイプ・・・・肌にのばしやすく密着しやすいので、クレンジングをしている間の肌への摩擦や負担がほとんどありません。
ミルクタイプ・・・肌には一番優しいですが、水分が多いためメイクとなじむまでに時間がかかり肌をこすってしまいがちです。
デイリーにはジェルやクリームタイプがお勧め
スピーディーに落ちることが売りのクレンジングには、それだけ多くの界面活性剤が入っています。でも逆に、マイルドすぎるクレンジングを選んでも、なかなかメイクが落ちず、結局お肌をこすって摩擦が起きてしまいます。ジェルやクリームのように、落とす時、指と肌の間でクッションのような役割をしてくれる形状の物や、ムース状のものなら摩擦が起きません。
メイクが濃い部分は、その部分だけ洗浄力の強いものを使うなど、パーツで使い分けることも必要です。顔全体を強い洗浄力のもので落とすのではなくて、メイクの濃さによって、そのパーツの必要最低限の強さのクレンジングを選んで使うことが、肌にとって一番負担がないクレンジングです。
私のクレンジング
私が愛用してるクレンジングです。乳化したジェル状のクレンジングで、油分と界面活性剤のバランスが良くお肌にマイルドです。弾力のあるジェルが指と肌の間でクッションの役割をしてくれるので摩擦による刺激を受けにくくしてくれます。
とにかく肌をこすりたくないので、クレンジングはたっぷりと使います。イラクサエキスが配合されているため、血管拡張作用がほんわりと肌を温め、毛穴を開いてくれます。
まずは皮脂の多いTゾーン、顎、Uゾーン、最後に目元になじませます。時間は約1分と短時間で終わらせます。
クレンジングをしないという選択肢
強いクレンジングはお肌にとって負担になるものであれば、強いクレンジングが必要でないメイクをすればいいということです。「化粧は落とすことを考えてする。」メイクは所詮、落とさなければいけないものです。最近では石鹸で落ちる日焼け止めや、お湯で落ちるマスカラなど強いクレンジングが必要ない商品が出ています。落とす時にお肌へ負担が軽いことを頭においてメイクを楽しんでいます。
ポイントメイクの落とし方
ウオータープルーフのマスカラなど、強めのクレンジングが必要な時は、専用のクレンジングを使いますが、目元はとても乾燥するので、刺激の強いクレンジングが付かないように、ワセリンを薄くつけておきます。目の下はどうしても、ポイントメイクのクレンジングがついてしまいますので、それを防ぐようにしています。
眉マスカラや、マスカラなど繊維がでるメイクは先にコットンでオフし、繊維のモロモロでお肌が擦れてしまうのを防ぎます。
何といっても一番のポイントは、「クレンジングは肌にとって一番負担になるもの」と意識を持って優しく丁寧に短時間で落とすのが最大の秘訣です。
美肌への第一歩、ぜひクレンジングを見直してみて下さい。